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パートと正社員の違い|福利厚生・仕事内容・責任・メリットデメリットをわかりやすく紹介

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パートと正社員の違い|福利厚生・仕事内容・責任・メリットデメリットをわかりやすく紹介

パートと正社員の違い|福利厚生・仕事内容・責任・メリットデメリットをわかりやすく紹介

2024/07/17

パートと正社員の違いについて、雇用形態や仕事内容などさまざま点で異なり、それぞれにデメリットとメリットがあります。

 

この記事では、パートと正社員の違いや、パートを正社員化するメリット、そして正社員化することで企業が貰える助成金についても分かりやすく解説

 

パートの正社員化を検討している企業の人事担当者にとって、有益な情報を提供します。

 

パートと正社員の違い

パートと正社員の違いについて見ていきましょう。 

 

契約期間

正社員は契約期間のない無期限雇用が前提ですが、パート(法律上はパートタイム労働者と呼ばれる)の約3割は、契約期間のある有期限雇用です。(※)契約期間は、3カ月、半年、1年と仕事によって異なりますが、法律上の上限は3年とされています。

 

※出典:厚生労働省 令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況 1_01.pdf (mhlw.go.jp)

 

働く時間・日数

フルタイムの正社員の勤務時間は各社で異なりますが、労働基準法で働く時間の上限が「1日8時間、1週間に40時間」と定められています。

パートは、フルタイムの正社員よりも働く日数も時間も短いのが一般的です。

 

仕事内容

正社員は、責任ある仕事を任されることが多いです。例えば、工場の場合、製造現場はパートが担当し、売り上げ管理や在庫調整などの業績に直結する仕事やビジネススキルが求められる業務は正社員が担当します。

経験の年数が経つと、仕事の幅や責任範囲が広がることが多いでしょう。パートは、一般的に正社員の指示のもとで働き、サポートに回る業務が多いです。

 

給与形態・給与体系

正社員は、月収や年俸制のため、祝日や休日にかかわらず毎月安定した給与が支給されます。昇給や賞与の機会も多い企業が多いです。

一方パートは、働いた時間に対して給与が支払われるため、その月にどの程度働いたかによって給与が変動します。昇給は基本的にありませんが、労働契約の締結時に「昇給あり」と明示している企業もあります。(※)

 

※出典:厚生労働省 パートタイム・有期雇用労働法(2021年4月1日施行)

230529 あらまし完成版x4 (mhlw.go.jp)

 

昇進・昇格の可能性

正社員は、難易度の高いビジネススキルが求められる反面、昇進・昇格の機会に恵まれています。

パートタイムは、比較的負担の軽い単純な業務を担当することが多いため、昇進・昇格の可能性は低いのが一般的です。

 

福利厚生

福利厚生には、法定福利厚生と法定外福利厚生の2種類あります。

「法定福利厚生」とは、健康保険や厚生年金などの社会保険のことであり、「法定外福利厚生」とは、企業が保有する保養所の利用や住宅手当などの各種手当のことです。

 

正社員は、法定福利厚生として健康保険や厚生年金などの社会保険を利用でき、法定外福利厚生として企業が提供する各種手当や保養所の利用ができます。一方、パートの利用可否については、企業によって異なります。

 

産休・育休

産前産後休暇(産休)・育児休業(育休)は、正社員でもパートでも利用できる制度です。

これらの休暇制度は、法定休暇として雇用形態に関係なく取得可能な有給休暇として労働基準法で定められています。

 

加入保険

正社員は、社会保険や雇用保険の加入が必須ですが、パートは毎月の収入や勤務時間によって加入するかどうかが変わります。

 

パートは、以下の条件に該当する場合、保険の加入が必要です。

 

社会保険:1週間または1カ月の所定労働日数がフルタイム正社員の4分の3以上で、従業員が101人以上の企業で働いていること

雇用保険:1週間の所定労働時間が20時間以上で、31日以上雇用の継続が見込まれること

 

社会的信用

正社員は無期限雇用で給与も安定しているため、社会的信用を得やすい傾向にあります。そのため、マイカーローンの借入やクレジットカードの申請などの審査に通りやすいです。

パートは解雇の可能性があるうえ、収入も不安定とみられることが多く、社会的信用は低くなる傾向にあります。そのため、ローンの借入やクレジットカードの申請審査は、正社員に比べて難しいでしょう。

 

パートと正社員のメリット

企業側がパートと正社員を雇う際のそれぞれのメリットを比較してみましょう。

 

パート

パートは繁忙期や閑散期などの時期に応じて雇用することが可能です。そのため、企業としては人件費を抑えることができるといったメリットがあります。

 

正社員

正社員は無期雇用のため長期的な人材育成が可能です。また労働者側も成長意欲をもって正社員になっている場合が多いため、教育しやすいでしょう。急な対応が必要な場合にも、正社員であれば柔軟に対応できるため、企業としての対応力が向上します。

 

パートと正社員のデメリット

次に、企業側としてパートと社員を雇用する際のデメリットを比較してみましょう。

 

パート

パートは正社員とは待遇が異なるため、企業として同じ業務を任せることができません。そのため、担当させる仕事の幅を限定しなければならない点がデメリットです。

また、雇用期間の定めがあるため、正社員に比べて人材育成が難しい点もデメリットです。

 

正社員

正社員で雇用した場合、労働者の権利を保障する義務が発生し、簡単に解雇することができません。また、人材育成には時間とお金がかかるほか、社会保険料や賞与などの費用負担も発生します。

 

パートと正社員の将来性とは?

次に、パートと正社員のそれぞれの将来性に違いはあるのかを解説します。

 

キャリアアップの機会について

正社員は、時間をかけて人材を育成していくことが可能です。日々の業務実績が良ければマネジメントの仕事にキャリアアップする機会を得ることができます。パートは、単純な仕事が多く業務範囲が狭いため、仕事での一定以上のスキルを高めることができず、キャリアアップの機会は少ないです。

 

継続雇用と定年の違いについて

正社員は定年退職制度があり、定年を迎えた社員は継続雇用制度により、65歳まで勤務することができます。正社員の雇用は安定しており、65歳まで働き続けられる権利がある点が大きな特徴です。

 

転職市場における評価

転職では、以下の基準を満たしているかで市場価値が評価されます。

1)課題の本質を見抜いて解決に導くスキルを持っているか

2)さまざまな相手とコミュニケーションをとりながら仕事ができるか

3)目標に向けて最後まで粘り強く取り組むことができるか

 

この基準を満たしていた場合、正社員の方がパートよりもこれらのスキルを積みやすいため、転職市場で高く評価されやすいです。

 

【従業員向け】パートから正社員昇格の検討ポイント

パートから正社員へ転換すると今までの働き方や生活スタイルが変わります。そのため正社員化の際は、以下2点のポイントを事前に検討しておきましょう。

 

プライベートとの両立は可能?

パートの最大のメリットは、自分の都合に合わせて働く時間を調整できることです。家事や育児、学業などのプライベートな時間を優先しながら働けるのは、パートタイムならではの魅力です。

正社員になると勤務時間が固定され、プライベートとの両立が難しくなることもあります。現状の働き方で自分のライフスタイルに合っているかをしっかりと確認しましょう。

 

収入・待遇アップが期待できる?

正社員になると収入や待遇がアップする可能性がありますが、それに伴い責任や業務量も増えることが一般的です。現在のパートの仕事で得られる収入と、自分が重視する生活の質とのバランスを考えることが重要です。

また、一部の企業ではパートでも昇給や手当がある場合もあります。自分が働いている企業の制度をよく確認し、どちらの働き方が自分にとって最適かを考えてみましょう。

 

自己成長とスキルアップは可能?

パートで働き続ける場合でも、スキルアップの機会はあります。職場での研修や資格取得支援制度を活用し、自分のスキルを高めることができます。パートタイムでも、積極的に自己成長を目指すことで、将来的なキャリアアップにつなげることができるでしょう!

 

職場環境と人間関係はどちらがラクか

パートで働くことで、柔軟な働き方を維持しながら良好な人間関係を築くことができます。正社員になると職務範囲や責任が広がり、人間関係のストレスが増えることもあります。

現在の職場環境や同僚との関係を大切にし、働きやすさを重視することも一つの選択肢です。

 

【企業向け】パートから正社員化させるメリット

パート従業員を正社員化させることは、企業にとって多くのメリットがあります。ここでは、その主なメリットを3つに分けてご紹介します。

 

採用コストを削減できる

高齢者の増加と若年層の労働人口の減少により、新たな人材確保が困難になっています。求人を出しても求める人材が必ずしも採用できるとは限りません。

そのため、自社の事業や業務内容を既に理解しているパート従業員を正社員として採用する方が、自社に適した人材を確保しやすくなります。また、外部から新たな人材を採用するコストを削減ができるでしょう。

 

入社後のミスマッチを防止できる

パート従業員を正社員化することで、従業員の人柄や能力を確認した上で採用できます。「思っていた人材と違っていた」「わが社の社風と合わない」といった採用後のミスマッチを防止できるため、採用の成功率が高まるでしょう。

 

長期的な人材育成ができる

人材育成にはある程度の時間が必要です。新しいスキルを身につけ、それを日常業務に取り入れるには継続的な教育が必要となるからです。

パート従業員を正社員にすることで、無期限雇用が可能となり、長期的な人材育成が実現できます。また、パートから正社員に昇格することで従業員のモチベーションが向上し、企業にとっても人材育成に良い影響を与えます。

 

【企業向け】正社員化で貰える助成金「キャリアアップ助成金」

パートを正社員化した事業者には、「キャリアップ助成金」が支給されます。

 

キャリアアップ助成金とは?

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者のキャリアアップを支援するために、厚生労働省が提供する助成金制度です。この助成金は、パートタイム、アルバイト、契約社員などの非正規雇用労働者を正社員や無期雇用労働者に転換した企業に支給されます。

 

就業規則や労働協約などで定められた条件に基づき、キャリアアップ助成金は正社員に転換または直接雇用される場合に適用されます。助成金の金額は事業規模や内容によって決まります。

 

 

 

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「サプナ社会保険労務士法人」では、日々の労務管理上における諸問題だけでなく、人事評価制度の構築や見直しを行います。

 

経験豊富なコンサルタントが丁寧にヒアリングをし、人材マネジメント支援、各種研修・セミナー、組織診断、人事担当者支援、採用支援等を提供しています。

 

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会社の未来をサプナがサポート致します。

ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

 

まとめ

この記事では、契約期間や仕事内容の観点からパートと正社員の違いを説明しました。パートにも正社員にもそれぞれメリット・デメリットありますが、パートを正社員化することは、

1、採用コストを削減できる

2、入社後のミスマッチを防止できる

3、長期的な人材育成ができる

のメリットにもつながります。

また正社員化した場合には助成金を受け取ることができるため、ぜひサブナ社会保険労務法人にご相談ください。

 


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