働く人の喜び実感は全体で43.3%~「働く喜び調査」結果報告
2022/08/03
株式会社リクルートでは、2013年より毎年、全国の15歳~64歳の就業者約5,000名~12,000名を対象に仕事に関するアンケート調査を行っています。今回2021年の調査結果を中心に、働く人の喜び実感の状況やその影響要因等を報告しています。
働く人の喜び実感は43.3%。前年に比べて+1.0pt
本調査では就業者に対して、この1年間で『働く喜び』を感じていたかどうかを7段階で確認しています。2021年は全回答者7,699人のうち、『働く喜び』を感じている人の割合は43.3%でした(「やや感じている」以上の割合)。これは前年と比べると1.0ptの増加という結果になりました。
これを年代別に見ると興味深いことに、男性は年齢を重ねるほど減少して50代で底となり、60代で再び増加。女性は年齢とともに増加する傾向にあることがわかりました。
引用・参考先:2021年「働く喜び調査」結果報告 働く人の喜び実感は全体で43.3%。前年比+1.0pt
男性の40代、50代といえば、労働者全体の中でも多数を占める年代です。部下を抱える方、管理職を務める方など多くいるでしょう。その年代で「働く喜び」を感じられていないということは、働く人のウェルビーイング視 点や企業の人材マネジメントの視点からも重要な問題であると詳細で述べられています。
「働く喜び」は「必要であると思う」との回答は84.2%
本調査では、『働く喜び』の実感状況とあわせて、『働く喜び』の必要性についても確認しています。同じく 性別・年代別で見ると、こちらは男性・女性いずれも年齢を重ねるほど、「必要だと思う」の回答割合が右肩 上がりで増加する結果となりました。 全体平均では 84.2%の人が「必要だと思う」と回答しており、総じて『働く喜び』が必要だと思う方が多い ということがわかります。しかし「働く喜び」を実感しているのは、約4割にとどまっているとの見方も出来ます。
ウィズコロナ、アフターコロナとの言葉も生まれ、またそれに伴う働き方もテレワークの普及やZOOMなどのコミュニケーションツールの発展など大きく形が変わってきています。年代に関わらず、働く方それぞれが、楽しく充実した働き方が出来るように、企業側も工夫が必要になってきています。