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研修・講習・セミナーの違い【社労士監修】比較表付き!活用例や実施期間、対象者を紹介

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研修・講習・セミナーの違い【社労士監修】比較表付き!活用例や実施期間、対象者を紹介

研修・講習・セミナーの違い【社労士監修】比較表付き!活用例や実施期間、対象者を紹介

2025/02/16

 

従業員のスキル向上や知識習得を目的とした「研修」「講習」「セミナー」は、どれも企業活動に欠かせない要素です。しかし、それぞれの違いや活用方法を正確に理解していますか?


この記事では、これら「研修」「講習」「セミナー」の違いを明確にし、対象者や目的、期間の特徴を比較表で解説します。また、具体的な活用例やメリット・デメリットも詳しく紹介。

 

効率的な教育研修の策定に役立つ情報を参考に、ぜひ活用してみてください。

 

研修・講習・セミナーの違いは?

 

研修・講習・セミナーには、目的や対象者、期間など、さまざまな面で違いが見られます。
この章では、研修・講習・セミナーのそれぞれの用語の意味を解説します。

 

「研修」の意味


研修は、従業員が業務に必要な知識やスキルを身につけたり、マインドを醸成したりするために受講するものです。対象者として選ばれた従業員に対して、業務に必要な知識やスキルを習得するための研修が推奨されます。


新入社員研修や管理職研修など、一定の期間をかけてじっくり教育したり、必要な時期に定期的に開催したりすることが多いのも特徴です。

 

「講習」の意味


講習は、特定の技能や知識を習得するために受講するものです。誰でも自由に講習を受けることができますが、所属する業界や業種、業務内容に応じて、企業が従業員に講習受講を推奨したり、必要に応じて受講を指示する場合があります(例: 法律で義務付けられた資格取得のための講習)。


免許講習や資格取得のための講習会など、短期間で集中的にプログラムが行われるのも特徴です。

 

「セミナー」の意味


セミナーは、専門的な知見やスキルを獲得するために参加するものです。

 

企業が強制的に受講させるというよりも、自発的な学びを得たい方が参加することが多いです。受講を希望する方が自由に参加できるよう、1回単位で開催しているものも多くなっています。

 

研修の概要


研修とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
この章では、研修の概要について詳しく紹介します。

 

対象者


研修の対象者は、企業で働く全ての従業員です。新入社員研修や管理職研修など、研修内容に応じて対象となる階層や職種を設定することもあります。

 

目的


研修の目的は、従業員の業務遂行能力の向上や企業文化の浸透といった、企業で働く人材の育成です。
企業としては、研修を行うことで、業務の質の向上や業務効率化、組織やチームへの定着をねらう意図があります。

 

期間


研修は、目的の達成に向けて、長期間にわたって行われます。また、新入社員研修やコンプライアンス研修など、時期に応じて定期的に行われるものも多いです。

 

企業での活用例


企業における研修の活用例として、新入社員研修や管理職研修などが一般的ですが、具体的な内容や実施方法は企業の業種や規模により異なります。


新入社員研修では、主に新卒入社の社員などを対象に、社会人として働くのに必要な知識やスキルを身につけます。

 

ビジネスマナーや企業の理念・文化・就業ルールなどの理解、コミュニケーション研修などの内容を学びます。また、管理職研修では、新しくリーダーやマネージャーになった方などを対象に、コーチングやフィードバック、チームマネジメントの方法などを学びます。

 

講習の概要


講習とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
この章では、講習の概要について詳しく紹介します。

 

対象者


講習の対象者は、特定の技能や知識を習得したい人々です。資格や免許の取得を目指す個人や、スキルを向上したい専門家など、さまざまな人が講習の対象に含まれます。

 

目的


講習の目的は、受講者に特定の技能や知識を習得させることです。
企業としては、従業員に講習を受講させることで、業務の遂行に必要な資格や免許を取得させるなどのねらいがあります。

 

期間


講習は、短い期間で集中的に必要な知識やスキルを身につけさせるものが多いです。

 

たとえば、自動車免許を取得する際に、教習所などで受ける免許講習などが代表的な事例となります。

 

企業での活用例


企業においては、資格や免許取得のために外部講習を利用することが多いです。

 

たとえば、運送・物流業界などでは、従業員にフォークリフトや大型・中型免許などの免許講習を受けさせることがあります。また、飲食業では、食品衛生責任者の講習会などを受講させることもあります。

 

セミナーの概要


セミナーとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
この章では、セミナーの概要について詳しく紹介します。

 

対象者


セミナーの対象者は、業務に関連する専門知識やスキルアップを目指す個人や企業の従業員です。所属する業界・業種にかかわらず、自発的な学びを得たい人が誰でも参加できます。

 

ただし、運営企業によっては、同業他社からの参加を避けるなど、対象者に一定の制限をかけることがあります。

 

目的


セミナーの目的は、受講者に特定のテーマに関する知識やノウハウを習得させることです。
企業としては、従業員にセミナーを受講させることで、自社にはない知見やスキルを身につけ、業務に転用させる意図があります。

 

期間


セミナーは、受講者が自由に受けられるという性格上、単発で行われるものや、短期間のプログラムで集中的に学べるものが多くなっています。

 

企業での活用例


企業においては、外部セミナーを活用して、新しい知識の吸収やプロフェッショナルからの学びを得ることが多いです。

 

たとえば、業界・業種・職種ごとのトレンドセミナーや、大学教授が語る経営者向けのビジネスセミナーなどへの参加が挙げられます。

 

【比較表】研修・講習・セミナーの違い一覧


これまで学んできた研修・講習・セミナーの違いを比較表にまとめています。


なお、対象者や目的は一般的な特徴を記載していますが、実際の適用には企業や講習内容に応じたカスタマイズが必要です。不明点がある場合は、専門家にご相談ください。
 

 

研修

講習

セミナー

対象者

企業で働く全ての従業員

特定の技能や知識を習得したい人々

知見の獲得やスキルアップを目指す人々

受講目的

業務遂行能力の向上や企業文化の浸透

特定の技能や知識の習得

特定のテーマに関する知識やノウハウの習得

期間

長期間・定期開催

短期間

単発~短期間

活用例

新入社員研修、管理職研修など

運転免許講習、食品衛生責任者講習など

キャリアデザインセミナー、経営者向けセミナーなど

 

 

 

研修・講習・セミナーのメリットデメリット


それでは、研修・講習・セミナーには、どのような利点や注意点があるのでしょうか? 
この章では、研修・講習・セミナーのメリット・デメリットを紹介します。

 

研修


まずは、研修のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

 

メリット


企業が研修を運営する最大のメリットは、自社の業務に必要な知識・スキルを従業員に伝授できる点です。
また、従業員同士の交流が深まることで、企業の一体感が高まり、部門・チーム間の相互理解を深めることができるのもメリットです。


他にも、社内の風土や企業文化を改善することで、業務の質の向上や、従業員が定着しやすい環境整備に繋がるなど、さまざまなメリットがあります。

 

デメリット


研修自体に大きなデメリットはありませんが、運営する際にはいくつか注意すべき点があります。


一つ目は、研修内容の最新化です。せっかく従業員を集めても、情報が古いままアップデートされていないと、結果的に意味のない時間になってしまいます。研修を開催する前には、必ず講義資料の内容に目を通し、最新化するようにしましょう。


二つ目は、研修目的の明確化です。目的があいまいだと、本来伝えるべきメッセージや情報の伝達漏れが起こったり、従業員満足度の低下につながったりする懸念があります。研修を策定する際には、必ず研修目的をはっきりさせるようにしましょう。

 

講習


次に、講習のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

 

メリット


講習を受けることで、業務の遂行や改善に必要な知見やスキルを身につけることができます。講習では、実践的な技能や知識を得ることができるため、現場の業務に活用しやすくなっています。また、専門家から直接学びを得られるのもメリットといえます。


また、業界や業種、業務内容によっては、講習によって免許や資格を獲得することでキャリアアップができるところもあります。この場合、従業員にとっても企業にとってもWin-Winとなるでしょう。

 

デメリット


講習を受ける際には、いくつか注意すべき点があります。


一つ目は、あらかじめ講習内容を確認することです。研修と違って、講習はさまざまな人が受講します。自社の業務に活用できる内容を学べるとは限らないので、事前に講習の概要を確認するようにしましょう。


二つ目は、学びを自社の業務に持ち帰ることです。特に、免許や資格取得のための必須講習では、受講者のモチベーションが低くなり、内容を聞き流してしまうことがあります。


講習内容が業務に直結するスキルや知識である場合、その活用方法について事前に計画を立てることが重要になります。


セミナー


最後に、セミナーのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

 

メリット


セミナーのメリットは、自社にはない知見やノウハウが効率的に得られる点です。多くのセミナーは、受講回数や時間帯、費用などの面で、希望者が参加しやすくなっています。その分野の専門家から、最新情報や体系的な知識を直接学ぶことができるのも魅力です。


また、ワークショップや懇親会など、人脈形成の場として活用できるのもメリットといえます。運営会社や参加者とのコミュニケーションがきっかけとなり、潜在的な顧客や取引先を見つけることができる可能性もあります。

 

デメリット


セミナーに参加する際には、いくつか気をつけるべき点があります。


一つ目は、セミナーを運営している会社の開催意図を確認することです。セミナーの運営を通じて、見込み顧客の情報を獲得したい企業も多くなっています。場合によっては、営業電話がかかってくる可能性もあるため、留意することが必要です。


二つ目は、受講目的をはっきりさせることです。あらかじめ受講目的が明確になっていれば、聞き漏らすことなく必要な情報を収集できます。また、質疑応答の時間を有効に活用することにも繋がります。

 

まとめ


研修・講習・セミナーは、それぞれ目的や対象者、実施期間が異なり、企業活動に欠かせない教育手法です。


研修は従業員全体のスキル向上や企業文化の浸透を目指し、講習は特定の技能や資格取得を目的に短期間で実施されます。セミナーは専門知識を得る場として自由参加型が多く、業界の最新トレンドを学ぶ機会となります。


これらを適切に活用することで、従業員の成長や企業の競争力強化が可能です。目的やニーズに合わせた教育研修の計画を立て、効果的な実施を目指しましょう!
 


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